関係は大切に。

顧客との関係性は大丈夫ですか?

システムエンジニアが習得すべきヒアリング力

システムエンジニアとして活躍するためには、コミュニケーションスキルが求められます。

顧客やほかのチームメンバーと意思疎通を行うためです。

その中でも、特にヒアリング力が重要だと言われています。

なぜヒアリング力が必要なのか、どんな部分を上げればいいのか、これからシステムエンジニアを志す人は理解しておくべきでしょう。


ヒアリング力が必要な理由については、顧客の望むシステムを作るためです。

システム開発する前に顧客と打ち合わせして顧客が何を求めているのか、どんな課題を抱えているかを把握する必要があります。

それが理解できていないと、顧客が求めるものと実際に提供するシステムとの間にずれが生じてしまうでしょう。

特に初期段階で顧客に要望をヒアリングしておかないと、後々まで問題点が発覚しにくくなります。


それでは、ヒアリング力のどの部分を伸ばしていけばいいのでしょうか。

システムエンジニアに必要なスキルとして、質問力が挙げられます。

顧客の話を聞き、そこからさらに質問をして掘り下げていくのです。

そして、顧客の求める根本がどこにあるのか突き止めていきます。

たとえば「システム処理の時間を短縮化したい」という要望が顧客から出たとします。

しかし、よくよく話を聞くと処理段階ではなく別の部分に問題があったというケースもあるのです。

このように根源的な問題や課題を突き止めるためには、質問しながら相手の話を聞くヒアリング力が求められます。

フリーランスとして活躍するには信頼関係の構築が必要

システムエンジニアの中には、今後フリーランスとして活動したいと思っている人もいるでしょう。

フリーランスが安定して仕事を続けるうえでは、何よりも顧客との信頼関係を構築するように努めることが大事です。

フリーランスになった場合、収入は給料制ではありません。

案件を受注して、その報酬を受け取る形になります。

もし案件が受注できなければ、収入がゼロになってしまうこともあるのです。


顧客との信頼関係が構築できれば、顧客が何かシステムエンジニアに仕事を依頼したい場合に「またあの人に依頼しよう」と思うでしょう。

また、顧客の知り合いでシステムエンジニアを探している場合も紹介してもらえる可能性があります。

このように安定して仕事を受注できる可能性が高まると、収入面の安定にもつながるのです。


顧客に信頼されるシステムエンジニアになるには、誠実に業務を遂行することにつきるでしょう。

まず決められた納期にはきちんと納品できるように、スケジュールの厳守を忘れてはいけません。

さらに、コミュニケーションを密に行うように心がけることも重要です。

できれば対面で、頻繁にコミュニケーションをとるのが好ましいと言えます。

それが無理でも、顧客とのメールやチャットのやり取りは欠かさないようにしましょう。

コミュニケーションをとることでお互いのことをより理解でき、信頼関係の構築にもつながるはずです。

メールで問い合わせがきた際には、できる限り速やかに返信を出すように心がけてください。